気まぐれアメー婆雑記帖

　副タイトル【熟女たちの宴】

なかなか思うような物件との出会いに縁がなく、長期戦に入りかけていた友達。

ある時、ひょんなことで「これだ！」と云う物件に巡り会い、とんとん拍子で諸手続きなどを済ませ、
内装に手をいれて、先月末にこれまで住んでいたマンションに別れを告げ越してきました。

今夕はその新居に集まっての宴会、なーんにも加勢しなかった私にも声がかかり、図々しく喜んで
参加させてもらいました。

高台の戸建て、この暑い最中の引っ越しで未だほどいていない荷もある中、三々五々集まる客たちの為に美味しく、楽しく過ごす【宴】の準備中に到着しました。

自分以外の方たちは陶芸家、染織家、造形作家、エトセトラ、と皆クリエイティヴな人ばかり、場違い？と思いつつもそんな場に席を作ってもらうことが嬉しくて、断ったことがありません。

裃を脱いで集う【宴】、話を聞き、口を挿み、笑い、吃驚！、肯定、同感、反論、などなど自論を展開、
過去・現在・未来に亘る話題とアルコールと美味しい食べ物で、「時間よ止まれ」と思うくらい・・・・・。

今は作り手も無い酒寿司（鹿児島の郷土料理）の桶に、でーんと盛った手巻き寿司の具。
庭先から摘んだシダが瑞々しい・・・・・。江戸時代の藍の皿など惜しげも無く普段使いして・・・・・。
呑むほどに酔いが回り、遠慮が遠ざかる・・・・・。
呑めなかった人も訓練がいってグラスを差し出す・・・・・。
｢元気印の女たち」は、美味しく楽しく時を過ごす事を上手に取り込みます。
手作りのリキュールも登場。アマレット、シナモン、梅の仁、薄荷、バラ、と何れも個性が際立って美味・・・・・。

私だけが帰らなければならない身、歳の行ったシンデレラ？は後ろ髪引かれる思いで、皆の見送りに手を振りながら、恨めしそうに御いとますることでした。

あーぁ、楽しかった！、美味しかった！、神様ありがとう！！。