ストラディヴァリ(ベルチェルexナポレオン1716)の妙なる調べに癒された夕べでした。
昨夜はRO♪ONクラシックの会の例会で、パーヴェル・ベルマンのヴァイオリン・リサイタル。
私は正直言って、最近の演奏家の名前を何回聞いても記憶できません。彼もその一人です。
RO♪ONの事務局に足を運ぶうちにさすがに覚えましたが・・・・・。
詳しく知りたい方はネットをご覧ください。
600名弱の会員で聴くメンバーズの例会、その3倍近く収容できる会場で、もったいないと云うか申しわけない?気がしました・・・・・。
演奏が始まると、まずその音色に驚きました。
当然弾き手(演奏家)が導く音色、あっ、この演奏家は凄い!とも。
ミラノのペーテルロンゴ財団から貸与されているストラデヴァりの中でも最も重要かつ有名な
「ベルチェルexナポレオン」を携えての来日公演です。
あまり難しい事は解りませんが、この演奏家による名器からの調べは心の奥深くまで沁みわたりました。
優しく抱かれるような、それでいて知的で躍動感あふれ・・・・・。
卓越したテクニックはこの名器を通して遺憾無く発揮されて、素人の私にも十分すぎるほどの感動をくれたのでした。
そして何よりも癒されました。いつも思うこと、音楽の力は偉大!。
プロコィエフ、ブラームス、ラヴェル、パガニーニ、サラサーテと演奏が進むにつれて、会場の空気が変化して行くのわかりました。
おそらく演奏家にはもっと伝わったでしょう。アンコール3曲には申し訳ない気がしないでもありませんでした・・・・・。
満足をもらえた演奏会では終わった時、会場のロビーでのみんなの顔を拝見?するのが癖の私、今回もそうでした。
みんなの満足した顔を目にすることによって、感動を共有した感じがするのです。
でも、この演奏会にもあの原発の事故が色濃く影を落としていました。東京での公演(明日8日)は中止、
夕べの公演でも伴奏者が急きょ日本の方(実力ある方でした!)に替わって・・・・・。
小さな日本列島は全域放射能に汚染されていると思われているのでしょう・・・・・。
たしかに空にも海にも、戸は立てられません。これは地球そのものの問題で全世界の問題なのです。
水ガラスで封じ込めたことが明るいニュースだなんて、かえって虚しく聞こえたのは私だけでしょうか・・・・・。
おっと、今日はまだ夕べの余韻に浸っていたいのでした・・・・・。
ほんの一枝いただいて挿したピンクの芝桜はこんなに広がって、ソメイヨシノの満開と同じ時期にこの通り。
RO♪ONの会員もこの芝桜の様に増えてくれるといいのですが・・・・・。