ハシゴ
台風18号のコースを気にしながら何と今日のような日に映画のハシゴを!。
觀ながら聴きながらつい眠ってしまう私なのです。
心配したけれどテレビだって4時間以上觀ている時があると思い
ハシゴに足を架けました。
先ず午前中は「泥の河」。1981年制作、小栗康平監督の第一回目の作品。
知り合いの方に「是非観てね」とすすめられていたのでした。
戦後10年経ってまだその戦後を引きずって生きている人々の生活の一断面を映し出し、関わる大人や子供の自然体の生き方に、
今や失われつつあるイエ失われてしまった心を感じ取りました。
白黒、地味、決して明るくはない背景、アナログそのもの、
でも失われていないものがある。観てよかったです。
こんな作品を創る監督、出演者の素晴らしさに感動でした。
宮本輝の原作を読んでみたくなりました。
午後は「人生フルーツ」。居眠り覚悟でしたが、最後まで見終えました!。
ある建築家と雑木林のものがたり。ドキュメンタリー映画でした。
90歳の夫と87歳の妻、これ又超自然体の生き方そのもの!。
私の理想としての生き方を実践されている!。
人間を長くやっていらした分色々なことがあったでしょうが、
奥様のセリフ「悪いことは忘れて、良いことだけを思えばいいのよ」
が印象的でした。
到達出来ないまでもわずかでも近づけるかも、と希望を感じました。
映画とはそんなことを束の間でも思わせてくれる世界なのです、私にとって。
たとえ非現実であるとしても・・・・・。
さぁ、この月は見たい映画が目白押し。
あのワイダ監督の「残像」も始まります。
睡眠たっぷりで過ごさなくては!。
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