8月31日の記事
29日、RO♪ONはルストの例会「高橋竹山・津軽三味線演奏会」が
ありました。
八月も終わりに近づき、朝夕秋の気配を感じるこの時にタイミングの良い
例会でした。
厳しく過酷な自然と生活の中から生まれた津軽三味線、
情念のこもった激しく、弱々しく、力強く、官能的な響きは
ジャズにも通じるものを感じた私でした。
そしてそのことは外国での演奏会でも回を重ね、好評を得ていることを納得させてくれました。
ピアニストとの息の合った演奏も自然体で違和感なく、ト―クを交えながら
舞台と客席の空気を融合させてくれたのでした。
ところが!ところがですよ!佳境にさしかかり、これから演奏に入る
正にその時、私の真後ろの席で携帯が高らかにウサギオ~イシ、カノヤマ~の「ふるさと」の曲を奏で出したのです。
その音は舞台にも聞こえて行ったらしく、ピアノと三味線も携帯が鳴り終わるまで小さく「ふるさと」の曲を合奏してくださいました。
これって何だったのでしょう。最高の思いやり?最大の皮肉?警告?。
他の席からも着信音の音が・・・・・。
RO♪ONの演奏会に限らず、どの演奏会でも開演前や休憩時間後の開演前には携帯の電源をオフにするようにマイクで流れます。
毎回のことなので「もう必要ないのでは」と思っていたのですが、
とんでもないのでした。
この事は日常のすべてに通じることだと思います。
自分とは、又は自分には、関係無いことと聞き流すのか、無関心なのか・・・・・です。この事は大袈裟かもしれませんが、危機管理の希薄にも。
例えが良くないかもしれませんが、あの「振り込み詐欺」が良い例だと思いますよ。
最も私としては、世の中持っている人は持っているのだなぁと変な感心をするばかりで・・・・・。
おやおや、素晴らしかった津軽三味線の感想で終わりたかったのに
嫌みになってしまいました。嫌みに。
明日から九月!。
過ぎ行く夏を惜しみ、待ちわびた秋を楽しまれんことを!。
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