夏景色 二
予定していた霧島国際音楽祭のファイナル・コンサートに友人と出掛けました。
桜島の灰を心配しながら、洗濯物を干して・・・・・。
高速を走って目指すは「みやまコンセール」。
立秋を迎えた高原の木々は、心なしか秋を迎える準備中の緑色に見えました。
二時からの開演に備えて、途中「きのこの里」によってお蕎麦をいただくことに。
新緑の頃訪れた時の緑とは様変わりしています。
そろそろ竜胆の花が似合う季節です。
シフォンケーキとコーヒーを頂いてひと休みしてから出発。
全席指定席にもかかわらず、もう大勢の方が見えていました。
今年で31回目を迎える音楽祭、はじめの頃は数ヶ所のホテルでの演奏会でした。
今は名誉監督になられたゲルハルト・ボッセ先生達の尽力により出来あがった、立派なコンサートホール「みやまコンセール」での演奏会です。
チケット完売の立て札がありました。
霧島の山々に囲まれ、緑の風が心地よく吹き渡るところに「みやまコンセール」はあります。
場所柄宮崎№の車も多く見受けられました。口蹄疫が猛威をふるう少し前だったら、中止になっていたかも知れません。収まって良かったです。
受講生と各アーティストで組織されたオーケストラはそれなりでしたが、ブルッフのヴァイオリン協奏曲 第1番のヴァイオリン奏者、樫本大進さんが素晴らしい演奏を聴かせてくれました!。
隣りに座った友人(ヴァイオリンを嗜む)は感極まって涙を・・・・・。しばらくは拍手が鳴り止みませんでした。
おそらく受講生の人たちにとってはこの上ない刺激だったに違いありません。
気のせいか、最初の曲ウエーバーの「魔弾の射手」序曲に比べて、ヴァイオリン協奏曲のあとに演奏したシューマンの交響曲 第3番「ライン」は良かったように思われました。指揮は円光寺雅彦さんでした。
樫本大進さんの素晴らしいヴァイオリンと未来のアーティストの卵?たちの若々しい演奏の余韻を残しながら、「みやまコンセール」を後にしました。
帰りつくと、案の定桜島の灰が・・・・・。運悪く風向きが我が家の方に。
いっぺんで余韻が吹き飛んで現実に戻りました。